【中絶手術完全ガイド】
中絶手術の方法をご説明
中絶手術の方法
人工妊娠中絶手術は、手術を受ける女性の妊娠してからの週数によって違います。妊娠から12週までは、掻爬(そうは)手術と呼ばれる胎児を掻き出す様な感じで、胎児を取り出す手術が行われます。
病院によって違いが出ますが、全身麻酔あるいは下半身麻酔を使用してから手術が行われます。妊娠から12週以上が経過してしまっている場合は、通常の分娩と同じように出産という方法をとって胎児は摘出されます。
妊娠から12週以上が経過していると、胎児の大きさは100gから300gぐらいの大きさに成長しているため、掻爬手術では処理することができないほど大きくなっているのです。
胎児の大きさはまだ小さくても出産することに変わりないので、中絶手術中は痛みを伴います。場合によっては麻酔を使用する程の痛みがあることもあります。
どちらの人工妊娠中絶手術も、胎児を妊婦の体外に出すために子宮頚部を広げる必要があります。その際に手術の準備処置として、ラミナリアやメトロイリンテルが使用されます。
病院によってはあらかじめ手術日の前日に準備処置をして、当日は日帰り入院で手術を施すこともできますが、前日から患者の安全のため絶食しなければなりません。
中絶手術後は数時間の間、経過観察がされますが、大量出血が起こった時以外を除いてけば、即日に退院することができます。
フランスでは妊娠初期の処置で、流産を誘発するミフェプリストンという薬が使用されていますが、日本ではこの薬品は個人輸入が認められていないので、使用することはできません。
子宮外妊娠を起こしてしまった時は母体の安全のための処置で、メトトレキサートと呼ばれる抗がん剤を、流産の誘発剤として使用しています。
掻爬(そうは)法と吸引法の違い
掻爬法と吸引法の違いについて
初期人工妊娠中絶手術の掻爬(そうは)法と吸引法を比較しますと、この2つの手術方法の手術操作による危険度の差はほとんどありません。
保険のきく稽留流産はそうは術で行われていますが、胞状奇胎のみ吸引術が行われています。
日本で中絶手術を行う医師の多くは掻爬(そうは)法を用いて人工妊娠中絶手術を行うことが多いようです。
1.掻爬(そうは)法
2.吸引法
まとめ
人工妊娠中絶手術において、掻爬(そうは)法と吸引法のどちらが良いかは、手術経験の豊かな医師であればその手術による後遺症の発生に、差は全く出ません。
中絶手術自体が、結果に差がでるような難しい手術ではないので、同じように手術方法による差を出すことは困難です。両方とも簡単な手術方法のため、この手術方法の違いで手術後に後遺症が出るとか、将来的に妊娠がしにくくなるなどのようなトラブルが発生する様な原因や差が出ることはありません。
つまり、使用する機器に対する慣れの差とは、例えて言うと、右ハンドルと左ハンドルの車を運転するのではどちらが安全かといったレベルの話であります。両方のハンドルに慣れていたり、最初からその車に乗っていれば差はほとんどでないように、要は機器の扱いに慣れているかいないかの問題なのです。